最近あずきバーのモース硬度が9という話題をよく目にします。
これは弊社が行った実験デジタルロックウェル硬度計であずきバーの硬度を測定してみました
が誤解を招いていると思うのでここで訂正しておきます。
たぶん上記の実験で
あずきバーはサファイアの硬度を超えた!(※実験では測定不能でした)
↓
サファイアのモース硬度は9
↓
あずきバーはサファイアの硬度と同等以上なのであずきバーのモース硬度も9
といった誤った論理展開がなされてしまったと推測します。
そもそも、下記リンクでも説明しているようにロックウェル硬さとモース硬度は全く別物なのです。
あずきバーの硬度をデジタルロックウェル硬度計で測ってみました【解決編】~サビナイフは砕けない~
ロックウェル硬さとは硬度を測りたいものに荷重をかけ、できた窪みの深さを読み取るのに対し、
モース硬度とは”あるものでひっかいたときの傷のつきにくさ”を表しています。
したがってロックウェル硬さとモース硬度は全く別の指標です。
また、硬いからと言って壊れにくい・割れにくいというわけでありません。
最高でHRC67にもなるZDP-189は鋭い切れ味の持続が利点ですが、それよりも硬度が低いVG-10などにくらべて硬い物を切ったときに刃欠けしやすいです。
ダイヤモンドがハンマーでたたくと割れるのは有名ですね。
色々な尺度については
あずきバーの硬度をデジタルロックウェル硬度計で測ってみました【解決編】~サビナイフは砕けない~ でも説明してあります。
靱性
延性
展性などなど
とりあえず、あずきバーのモース硬度が知りたければ
冷凍庫から出したばかりのキンキンに冷えたあずきバーを爪でひっかいてみてください。
ひっかき傷ができればモース硬度2以下となります。注:その際にあまり圧をかけると溶ける可能性があります
参考:人間の爪 モース硬度2.5
ちなみにモース硬度9のサファイアとモース硬度10のダイヤモンドの差は大きいことが知られています。
なんか某漫画の魔界編で、勢力のトップとNO.2の実力には天と地の差があるという話を思い出しました。
あずきバー『近いうちにNO.2は入れ替わるだろう』
冷凍庫『硬度UP!硬度UP!硬度UP!』
サファイア『ぐぬぬ・・・』
サファイア『あんまんを人質に取った!』
あずきバー『切り札は先に見せるな』
ダイヤモンド『見せるならさらに奥の手を持て・・・か』
サファイア『 』
とかいう少年誌的妄想をまたしてしまいました。
あずきバーのモース硬度はキミ自身の目で確かめてくれ!
ロックウェル硬度は測定不能でした
デジタルロックウェル硬度計であずきバーの硬度を測定してみました
<解説動画>


切れ味軽さ重視のニャイフキッチンシリーズ

ランキング参加中!

コメント
コメント一覧